子供の背を高くしたいなら…

看護師でお世話になる整形外科の外来に
セレッソ大阪U-19 チームドクターが
週一で来られています。

何人もの生徒が全日本代表として
活躍していますが、
プロとして活躍していく
子供達の悩みは色々です。

昨日は、13歳の男の子が
こんな質問をしました。
背を高くするにはどうしたら良いですか?

彼の母親が
「骨折したら背が高くなるって」
「牛乳とか魚が嫌いなんですよ」

確かに…どちらも一理あります。
背が高くなるかどうかは別として
骨折すると…
カラダは骨の再生に血液を使うため、
骨折した場所の血流が良くなるのは
知られていること。

牛乳や小魚が骨に良い!
これも良く知られている話…
でも、世界的にも乳製品を
多く摂取する北欧に
骨粗鬆症が多い事実から考えて、
牛乳=骨を強くするとは
考えづらいものです。

その先生の回答は
「今の整形外科学会で
言われていることは、
親御さんの体型も関与しますが、
Growth hormone
(グロースホルモン:成長ホルモン)を
最大限に活用すること!

とにかく夜10時から夜中2時は
ぐっすり寝て、成長ホルモンを
しっかり出さす事が大事」でした。

えっ?そんなこと?
そう思われるかもしれません。
私たちのカラダは、
元々色んな力を持っています。

最大限に発揮できるように、
色んなものを摂る前に、
カラダのことを知ることが大切ですよね。

正に!『寝る子は育つ』
日本人の素晴らしい感覚に脱帽です!

*成長ホルモン*
●骨の伸長 -- 幼児期に骨端の
軟骨細胞の分裂・増殖を促し、
骨を伸張させる。
●筋肉の成長 -- 特定のアミノ酸の取り込みを促し
タンパク質の合成を促進する。

先生はこんなことを付け加えていました。
「背が高い方が有利と
考えるかもしれへんけど、
プロのサッカー選手が
全員背が高いわけではないやろ?

背が高い選手にはできない、
背が低いからこそできる事を
しっかり伸ばしたら、
君の個性が活きるんちゃうか」

その子もお母さんも笑顔になり
清々しく診察室を出て行かれた
印象的な診察の一場面でした。

写真は下記よりお借りしたものです。
『日本サッカー協会HP』
http://www.jfa.jp/national_team/u19_2017/