Zeigarnik(ツァイガルニック)が発見したこの効果…ご存知ですか？簡単に言えば「人間は未完成なものに魅力を感じる」という事です。

つまり、なんらかの理由で中断されたものは、”人間の注意・関心をひきやすい”という人間の認知的な性質を示す概念の事を言います。

例えば、「続きはCMの後で」と言われると、それほど気になる訳でもなかったのになんとなくチャンネルをそのままにたり、気になるシーンの途中でCMに入ると、その先まで見たい！という気持ちにさせられます。

「1週間で3キロ痩せる！驚きの●●ダイエットとは？」「●●を実践するだけ」のように、伏字で未完成な文面を見ると内容がすごく気になってしまうという心理もそうです。

他にも「今日話そうと思ったけど今度にするね」等と言われたら、その内容はずっと気になるものです。今言って！とも思うでしょう。

これが『ツァイガルニック効果』です。
夫婦がマンネリを感じてしまうのは、その関係性が既に完成しているから…。恋愛で言えば、片思いで終わってしまう、もしくは手に入らない(未完成)恋愛の方が魅力的で「永遠の想い出」の対象になりやすいとされています。

メールやLINEの返事がなかなか来ない、自分の思い通りにならない、もう少し一緒にいたいとか過ごしたいと思っている時に去る…という未完成な状態の方が、より人を惹き付けてしまう効果があるそうです。

未完成のもの、成長途上にあるもの、完結していない物語など、スタートしてから まだゴールまでたどり着いていないものに非常に強い興味、関心を示すのが人間だとしたら…

未完成の人、成長途上にある人、ゴール迄辿り着いていない人の事は気になって仕方がない…人間の心理から来る興味と関心が、その人を釘付けにしてしまうのです。人の心理って興味深いですよね。