『アウトスタンディングオペレーション⑥』

◼︎簡単な言葉で簡潔に説明する◼︎ 皆様は伝えたいことが相手にきちんと伝わっていますか? 私は25年目の現役看護師もしていますが、医療で用いる専門用語も分かりにくい業界用語の一つと思われます。そのため、新米の時から患者様には専門用語を使わず、分かりやすく丁寧に説明するように叩き込まれました。 分かりやすく説明するには難しい言葉を普通の人以上に理解し、その上で更に分かりやすいものに例えたり、一般の方が使う言葉に変換したり…といった作業が必要になるのです。 以前、専門用語をふんだんに使って患者様の現状や手術の説明をし、本人含めご家族様、そして私達にも理解出来ない若い医師がいました。満足してるのはその医師だけで他はちんぷんかんぷんです。 この医師だけではなくそんな人に共通するのは、伝えようとしているのが「自分のことだけ」という事。本当に伝えなければならない事は二の次になり、自分の感情のまま自分を満足させる為に伝えてしまう傾向にあるようです。 彼のセミナーや普段の会話を聞いていると、伝えたいメッセージを分かりやすくシンプルに伝えるのにはコツが必要だと分かります。とにかく分かりやすいのです。 それは業界関係なく「誰もがはっきり分かる簡単な言葉で簡潔に説明」してあるからに他ならないと思います。それが話し手で伝える側の鉄則ではないかと思います。この時に、やたらと気取った形容詞、ムダな副詞、あるいは難しい専門用語やカタカナ、外国語は必要ありません。 更にポイントとなるのは、難しいことほど簡単に分かりやすく伝えられるまで、話し手が深く理解しておく必要があるという事。 ご存知の通り、”アウトスタンディング”もカタカナですが、意味は「出過ぎること、ずば抜けること、極めて優れたこと…等」つまり、常識の範囲では届かないメモリのない所まで上り詰めること!(アウトスタンディング①で詳しく説明しています) 勝ち負けではありません。アウトスタンディングまで到達すれば、実は細かくあれこれ説明しなくても「阿吽の呼吸で理解し合い、全てうまく行く」というレベルだそうです。